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試製大威力十加 写真集(その1)

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2002.3.31 追加
番号 ネガ番号 原簿写真番号 内  容 写 真
1 10-1 3A-491-11-1 昭和18年7月13−17日に行われた竣工試験時写真
左側面 大射角
2 10-2 3A-491-11-2 昭和18年7月13−17日に行われた竣工試験時写真左左側面 砲身水平(射角水平)
3 10-3 3A-491-11-3 昭和18年7月13−17日に行われた竣工試験時写真左左側面 最大射角付近
4 10-4 3A-491-11-4 昭和18年7月13−17日に行われた竣工試験時写真
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試製大威力十加は試製大威力十糎加農の略で、九二式十糎加農砲の威力増大、運動性同等の砲を狙って昭和16年7月1日の「陸技統秘第七四号の追加命令」によって開発が決定しています。それを受けて研究実施計画が出されたのは同年7月5日のことでした。
口径はホリ砲やカト砲と同じ10.5糎で、開発期間を短縮するため、昭和8年から10年頃に開発されていた試製十糎陣地高射砲の砲身を九六式十五榴砲架に九二式十加を搭載する如く改修した共通砲架に搭載する計画でした。
これとは別にラ式十五榴砲架に試製十糎陣地高射砲の砲身を搭載する研究も進められていました。

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昭和17年12月研究終了と予定されていましたが、砲が完成して竣工試験が行われたのは昭和18年7月になってからで、竣工試験の成功により弾量16kgの弾を初速900メートルで射撃し、射程20kmを得る十糎加農砲は実現可能と判断されましたが、戦況が苛烈となりこの頃にはもう重砲を製造している余裕すら無いような状況となり、試製重砲の緊急度は全く失われて昭和18年8月1日、研究は中止に追い込まれました。
この時試製大威力十糎加農用の素材2本が日本製鋼所に注文されて既に製造中であり、この2本の素材が同一口径の戦車砲のホリ砲と、対戦車砲のカト砲の素材として利用される事になりました。